新しい靴を買って再検証中です。まだあまり履いていませんがこの記事の内容は全くのカン違いでした
履き慣らしの記録はこちらの別ブログでどうぞ。
試着の段階では合っているような気がしたのに履きならすにつれてきつくなり小指が当たって痛い靴になってしまいました。履いているうちに緩んでくるかと思いましたが逆なので実に不思議です。
靴作りを習ったとき型紙の作り方の参考にしようと壊れた靴を分解してみました 中底の状態からきつくなる訳がわかりました
地面に接しているのが本底で足が乗っているのが中底です。
中底を取り外して横から見たのが下の写真です。
下のタニノクリスチーの方が厚みがありますが材料の厚さではなく足の形になじんで縁が丸くせりあがったその分量の違いです。
これら2つは靴の製造法が違います。タニノクリスチーはマッケイ式で大きな違いは本底を取り付ける縫い目が靴の外にあるか中にあるかです。下のタニノクリスチーの中底には縫い糸が残っているのはそのためです。
縁が丸くせりあがるということはその分幅が狭くなるのできつくなったと考えられます。
その状態を表した模式図で前から見て輪切りにしたところです。イメージをつかみやすいように誇張して極端に表してあります。実際には垂直になるほど立ち上がることはないです。
マッケイ式製法ですから甲革と底が直接つながっており甲が低い造りなので甲革によって中底の端を引っ張り上げる力が加えられます。そして丸くせりあがるのでその分幅が狭くなります(赤い線の部分)これには材料の性質や縫う時の強さの加減なども関係していると思います。
本底が減るにつれて中底が沈み込む分丸みを帯びるという変化もありますがそれだけではきつくなるほどではありません。
分解して取り出したパーツから以上のような現象が想像できます。先ほど サイズ選びの錯覚のところでお話しした幅を広めに作ってある理由の1つとして この変化のためのスペースを取ってあることが考えられます。
初めは緩くて履いているうちに足に合わせてピタッとフィットしてくるといったすばらしい効果を意図しているのではないでしょうか。
ですから初めから幅がぴったりなものを選んでしまうとだんだんきつくなってしまうのです それが私のケースだったようです。しかし正しいサイズを選んで実験してみないと何とも言えません。あと幅とともに高さも変化するのでその感覚はどうなのかということも気になります。
早く何とかしたいです お金の事…
2011年2月26日追記
履いているうちに縁が丸くせりあがったのではなくてもともとそういう作りなのかもしれません。お金ないけど調査だけしに行こうかなでもそれだけじゃあまり意味ないしやめときましょう