TANINO CRISCI(タニノ・クリスチ)研究所

イタリアの革製品のブランド タニノ・クリスチ(TANINO CRISCI)の靴の不思議な美しさについての研究です。間違いが多いので直しています。
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失敗に学ぶ

2011年07月19日

座ると痛い

きつくても痛くても履きこんでいけば足に合って来るだろうと期待して暇さえあれば歩き回っていました。それなりに何とかなってきたかなとホッとしていたある日の事です。

飲みに行った時のことです。先輩の行きつけのスナックに連れて行ってもらい席についてしばらくすると足の指がじわ~っと痛くなって来ました。酔ってくるとずきずきして非常につらいです。きれいな女の人がいる店だったのに足が気になって楽しめません

改めて考えてみるとその靴を履いた時はほとんど歩きっぱなしでした。歩く動作に合わせて形が変わったのでしょう。歩いている時と座っている時とでは足の形が違うのでこうなってしまうのでした。でもほかのメーカーの靴ではこのようなことは起こりません。何が違うのでしょうか。

腓腹筋足の筋肉の働きで考えますと座ると違って来るのは腓腹筋の力が弱まることです。いわゆるアキレス腱のひっぱり具合が変わるということです。

足首を動かす他の筋肉のバランスが変わって足のアーチの状態も変化します。それで足の形が変わるようです。姿勢よくしっかり座るには意外と足腰の筋肉が働いていますので形にも影響します。

タニノ・クリスチーの靴は足のアーチに対する順応性を重視しています。またかかと部分のゆとりをとってさまざまな状況に対応できるようにしてあるみたいです。

しかし私の靴はサイズが小さくてそれが不十分です。歩いてばかりだったので歩く形にしか合わなくなってしまいました。あと歩き方にも問題があったと思います。靴の適応範囲を超えているのでさらに不自然な形になったのでしょう。

他社の靴ですとアーチのラインはあまりフィットしていないしそれほど変化しません。言い方を変えれば履きやすくならないしかと言って悪くもならないということですね。

ちょっとよくわからないところもありますがこんな感じでしょうか

わかったこと
・足なじみがよいのでバランスも崩れやすい
・座って履きならすことも必要

2011年07月19日

足の改造

こんな方法を教えてくれる人もいました。

●ヨーロッパの老舗ブランドの靴は正しく作られている
●合わないのは足の形が悪いから
●靴の形に足を合わせるとよい
●つま先の捨て寸がないぐらいの小さいサイズで強制的に足の形を整える
●紐靴では無理なのでローファーで行う

ほんとかなあ? 失敗しそうなのであまり高い靴はやめておきました。たまたまラルフローレンのアメリカ製のものがセールで出ていたので試してみるとかなり小さくても履けないことはなく店員さんに止められたけれど研究のためと言って買いました。

近所で試せばいいものを何を考えたかこれを履いて電車に乗って原宿に行きました。2時間ほどかかります。ほどなくしてかなりつらくなってきました。明治通りを裸足で歩く根性もなく我慢して履いていましたがその後の記憶がほとんどありません

靴の選択を誤ったかとも思いますがやはりこの方法には無理があります。しかし実際に行っている人もいるわけでなぜこんなことができるのか不思議です。人それぞれいろいろなんでしょうけど…

yoshinoya_ちょっと検索してみるとどうやら足囲の小さい(足の幅が狭い)人はこのような捨て寸のない状態になってしまうそうです。足囲の小さい人の靴選びは大変だそうで足のトラブルも出やすいようです

意外な事実がわかりました
●日本人の足のデータは少ない
●幅広甲高の根拠はない
●D・E ワイズの人が多いらしい
●販売されているのはEEかEEEが多い
こまったものだ

TANINO CRISCI は独自のワイズの表記で一般的な表記に換算するのが難しいです。でもそのことが木型設計の技術の高さを物語っています。靴と足の関係はどの部分の寸法がどうだからどうしたというような単純なものではないと思います 全体のラインの調和が大切ですから…

2011年07月19日

木型が合わないときは

こんなやり方を教えてくれた人もいました。

●ある程度履いても慣れないのは木型が合っていないせいなので足に自然になじむことはない
●靴の形を変えて足に合わせる
 1.靴の栄養クリームをたくさん塗ってふやかす
 2.その状態で履く
 3.乾くまで待って出来上がり

この時初めて靴の製造には木型を使うということを知りました。自分に合う木型を作ってもらうオーダーシューズだと何十万円もするということでびっくり

既製品にはこんな方法も効果的かも知れないとやってみたらふやけた靴を履いているのがものすごく痛くてつらかったです 靴って軟らかいと痛いんだなあと不思議な発見をしました。だから芯が入っているのでしょうか?

なるほどかなり形は変わりました。しかし指が痛いのは改善しません

この頃やっとわかってきたのですが足が最も強く接しているのは靴の中底なので甲革の形を変えてもあまり状況は変わらないと思うのですが…

そういうことよりも木型が合わないと試着の段階で違和感があると思いますのでこの場合は木型の問題ではなくサイズが小さかったのでしょう。

この改造法はほんとのところどうなんでしょうか?冗談だったのかな よくわからないですが… 何はともあれいろいろなことを考えて試してみるのはよいことだと思いました。

『靴の履き慣らし』で検索しているとこんなサイトに出会いました。語学のサイトです。ちょっと別問題ですが…
(
I'm breaking in my new shoes.
⇒新しい靴を履き慣らしている。

新しいものを慣らすのを英語で"break in" というんですね

「私は新しい靴の中で壊れています」私の場合はこうですね

2011年07月19日

他の靴で練習

CANTONE-4先日の記事でもお話ししましたがもう十数年前の事です。初めに買ったTANINO CRISCI はこの靴でした。本当はフォーマル用の黒い靴がほしかったのですが試着すると全く合いませんでした。というよりは難しい靴だと感じました。すると履きやすいものとしてこちらをすすめられました。なるほどこれはいい 用途が違いますがまずはこれで練習しようと思ったわけです。

ところがこの靴も履いているうちに合わなくなってきました。どうしてもTANINO CRISCI というわけでもなくてたまたまデパートで目に留まっただけの事でした。これはどうも無理そうだから他のを検討しようと考えました。

CROCKETT&JONES のストレートチップがかっこいいなと思いました。これもたまたまデパートにあったので…しかし痛くて無理でした。比較的履きやすいチャッカ―ブーツから入るのもよいのではとすすめられました。

この時初めて難しい靴を履きこなすという趣味があることを知りました。いろいろと技を考えるのが楽しいみたいです。

まず底が革の靴は慣れないと履きにくいものだそうです。それで店員さんにTANINO CRISCI の事をきいてみると非常に難しい靴でクロケットの方がまだ何とかなるのではとのこと…それで方針を変えることにしました。
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ところがこれもまたうまく行きませんでした。雑誌によるとJHON LOBB が履きやすいようなので買ってみました。

けっこう履きやすいので革底の靴に慣れるための練習にとガンガン履きまくっていました。でもなんとなくすっきりしません。TANINO CRISCI やCROCKETT&JONESの方が履き心地がいいです。でも痛い

考えてもよくわからないので毎日履いていればそのうち何とかなるだろうと考えたのですが解決にはなりませんでした。

わかったこと
レザーソールを履きこなすにはコツが必要
ブランドによって設計思想は全く違う
互換性はないことが多い


2011年07月19日

小指が痛い

CANTONE-4最初に買ったのはこの靴で中心線が内側にカーブしたタイプのものです。青い線に合わせて履くのが正しいのですがそういったコツがよくわかりませんでした。赤い線のようにかかとから合わせて間違えたポジションで履いていました。

新しいうちは靴に拘束力があるので足が押し込まれています。しかし革がなじんでくると柔らかくなって足が外側を向いて小指が当たってしまうのです。

この靴は変形がひどくて説明には不向きですので別の靴で説明します。
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ピンク色の部分が中底です。かかとが内側に振れている様子を確認してください。

このような靴に対して足が…







299342d0このような向きで収まればよいのですが かかとと靴を合わせる習慣が抜けないので下の図のようになってしまいます。

また中底のかかと部分にゆとりがある設計なので間違って小さいサイズを選んでいました。サイズが小さいのも痛みの原因になっています。





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このような状態で足が収まることとなってしまいます。

それで小指が痛くなるのです。

これは足の向きだけの問題ではなく歩くときの動作によって足の外側に体重がかかることも関係しています。そういったお話はまたあらためて…

Jael-2これはイタリアの公式サイトのカタログ画像です。

外側のアーチを活用するためにこんなふうに小指をきゅっと折りたたんで履く形になります。サイズが合っていないうえに足のポジションもずれているとかなり厳しいことになるでしょう。

こういった理屈がわからなかったので幅を拡げて何とかしようと考えました。その結果さらに足の方向が悪くなってよけいに痛くなってしまいました

指をよく見ると小指と薬指の間にマメができていました。靴が足に当たっていたのではなく足が足に当たっているのです

他の靴もサイズが合っていませんがこのようなことは起きませんでした。内側にカーブしたラインの靴は難しいみたいです。e280ee6d
この頃やっとわかってきました うまく履きこなすととてもいいカンジなんですけど

わかったこと
・靴の当たるところを出しても解決しません
・靴の設計方法を考えてみましょう
・足の裏の荷重分布も重要なポイントです

2011年07月18日

きつくなって行くタニノクリスチー

TANINO CRISCI か!世の中にはこんな靴もあるのかと驚きつつどうしようかと半年ほど迷い思い切って購入。消費税が5%になる前に買い物しましょうというのが流行っていたので

でもサイズが小さかったようです。そのころは少しきついぐらいのを履きならせばちょうどよくなるという考え方もありました。その日が来るを楽しみにしていたのに逆にだんだん甲の部分がきつくなってきました。がっかりというよりふしぎ

先日他のテーマの実験をしていてこの現象の謎を解くヒントをつかみました。こちらの別ブログです。

足のコンディションが変わったので靴に違和感を感じるようになりました。
BlogPaintよく観察してみるとつま先が上がってしまい甲の部分が折れ曲がってきつくなっています。さらにアーチのラインが下がって甲革を引っ張り下げて足を締め付けています。

本底のラインを修正すると形がよくなりました。それに伴って甲のきつさも解消しました。

足なじみがよいことがTANINO CRISCIの魅力の一つです。しかし足の裏のバランスがよくないと靴底がねじれてこういった現象が起こることが確認できました。

もともとワンサイズ小さいのを選んでいたのでそれがさらにきつくなるととても耐えられませんでした。シューキーパーを入れておいても効果がありません。

履きならすうちに柔らかくなって形が変わり足を締め付けるようになってしまったのでした その時はこんなことが起きているとは夢にも思っていませんでした とにかく何とかしなくてはと考え加工用の道具を作って拡げてみました。しかし全然変わりません

大きさの問題というよりは形が変化して自分の体重で靴を足に押しつけているのだからシューキーパーは効かないですし拡げても解決にはならないわけです。といった冷静な判断ができるわけもなくただひたすら拡張し続けた結果圧迫感は解消しましたがなんかすごくへんなカンジになってしまいました。どこがどうだったかは覚えていませんが履きにくくなってしまったなあと感じたことは記憶しています。

あとになって自分で靴の修理をするようになって分かったのですが甲革がのびて広がったのではなくて縫い目の穴が広がってのびたのでした。早い話が壊れたということですね

店長さんに相談してみると緩すぎてもよくないので底上げ用の中敷きを入れるとよいでしょうということで処置してもらいました。これでなんとなくちょうどよくなった感じがするようなやっぱりきついような…とりあえずそれほど辛くはなくなったので頑張って履きならすことにしよう

というように都合よくはいきませんでした。革がこなれて柔らかくなるにつれて当たるようになってしまったのです。なんでこうなるんだあ←(この問題について思い当たることを別ブログに書きました。こちらです

わかったこと
サイズが合っていないきつい靴を履きならすのは無理です

2011年07月18日

サイズを間違えていた

私の場合タニノクリスチーに限らずどんな靴でも小さめのものを選ぶ傾向がありました。これについては別ブログの実験記録(リンク)で考えています。

全部間違っていたのですがタニノクリスチーはなんとなく合っているような気がしていました。これは他の靴と比べて幅がゆったりしているためだと思いま比較す。特にかかとの幅が広いです しかも単純に広いわけではないのです

靴を選ぶときにかかとをトントンしてぴったり合わせましょうと聞いたことがあります。実行するとどうなるでしょうか。

かかとの部分は斜めに内側に張り出しているのでここに合わせると靴を斜めに履くような状態になります。まっすぐより斜めにした分長さをかせげるので本来のサイズがわからなくなってしまいます

この部分はかかとを収めるところではなく足が動いた時のためのゆとりのスペースです。足の動きに対する運動量を横方向にとってあるのです。(一般的にはheel縦方向に設定してある靴が多いです)

タニノ・クリスチーの靴は脚の前後運動だけでなくひねる動きを重視しているためです。骨盤の角度を最適に保つ効果があります。この点については別ブログで研究中です。

横方向にゆとりを取ってある形が理解できなくてサイズが合っていないことに気付かなかったわけでした。試着の段階ではあまり歩き回ることもないので少し小さくても問題は起きないでしょうし…

逆に適合するサイズを履いてもかかとが緩いので合っていないのではと感じてしまうかもしれません。

甲の部分が合っていればいいはずなのですが革が軟らかくて履き心地がよいためきつい場合でも違和感を感じにくいです。

タニノクリスチーの形の機能性を感じ取れるような足の感覚があればいいのですけど私は全くわかりませんでした。

かかとがちょっとゆるいかな?と思っても歩いてスッポ抜けなければ合っているでしょう。
o0405033011329835270こんなカンジにかかとの内側にゆとりがあるのが正解です。

勝手に脱げてしまうようでは役に立たないのでそういうものを選ぶことはないでしょう。よくわからないけどどっちにしたらいいのという場合はゆるい方にしましょう。きつい靴がのびて大きくなることはないです

履いているうちに緩くて問題が出た場合は中敷きを重ね貼りして調整すれば履けないことはないです。そして次の時はサイズを落として選ぶようにすればいいのです。

一方きつい靴を加工して大きくするのはむずかしいです。タニノクリスチーは特にしっかりできているので大変な困難を伴います

私の場合は『少しきついのを履きならして合わせるのが正しい』と思い込んでいたのでひどいことになりました

わかったこと
正しいサイズ選びの第一歩は足のアーチを整えることから
よくわからなかったらいろいろなサイズを履いてみましょう

ちなみに私が買ったのは 61/2で 25.5㎝ EEと同じくらいのカンジです。装着感はだいぶ違うので数字だけでは表せないですけど

2011/8/25 追記
新しい靴を買いましたので再検証中です。
こちらへどうぞ



2011年07月18日

TANINO CRISCI いろいろな形

TANINO CRISCIについて検索中にこんな記事を見つけました。
64292232_v1310623518フィレンツェの商品展示会で買ってきたタニノクリスチーだそうです。いいなあ~



ところで私の研究はタニノクリスチーの靴の特徴として中心線が内側にカーブしている点を取り上げてその意味を考えることが大きなテーマになっています。しかしこのようにまっすぐな靴もあるので考え直さなければいけません

s-スキャン0018イタリア版と日本版の違いかなと思い手元のカタログを見直したところまっすぐの靴もありました。








たまたま自分の買った靴が内側にカーブしていたのでそう思い込んでしまったのだと言い訳しようと思って自分の靴をチェックしてみると
utiburi
(変形が激しくてわかりにくいので少し修正してあります)
よく見てみると真ん中の靴はけっこうまっすぐなラインでしたつま先に注目してみるとわかりやすいです。

さっそく履き比べて実験をと行きたいところですがこの靴は壊れてしまったので分解してしまいました。もう履けないのです

そういうわけで研究材料にもなっていなかったため中心線の設定のバリエーションを見逃していました カタログをよく見るとこんなのも出ていました。
tyusin
左の白い靴はわりとまっすぐですが右の方はつま先の内側にずれている度合いがもう少し大きいです。







TRACYこんな感じにぐぐっと内側にカーブしている靴はあまりほかのメーカーにはないので強く印象に残りこれがタニノクリスチーのすべてだと思い込んでしまっていたのでした。

要するにいろいろな設定のものがあるということで自分の認識に偏りがあることに気付きました。


つま先が内側に向いている問題について記事を追加しました こちらです

しかしこのカン違いでよいこともありました。足に合わない靴を選んでしまっただけの話かもしれませんがこのような内側にカーブした靴を履くにはどうすればうまく行くのかと考えた結果自分の足の問題点に気付くことができました。そして改善法も発見することができて靴の悩みの解決に結びつきましたそのことについては別ブログの実験記録で取り上げていますのでよかったら覧ください。

中心線の様子がわかるアングルのものをイタリアの公式サイトでも探してみました。このようなものが見つかりました。

Bernyこれは左足はまっすぐですが右足は内側にカーブしています。甲の立ち上がりの具合が左右で違っているのも特徴ですね。底の傾けかたも微妙な設定です。


Eagle

これはゴルフシューズのようです。かかとは外側に振れているみたいです。



Fritziosoこの靴は中心線がまっすぐです。しかもこれまで考えていたタニノクリスチーの特徴の
●指の部分が薄い
●つま先が上がっていない
についてもあてはまりません

目的や用途に応じていろいろな設定がなされているようです。それにいろいろな足の人がいるでしょうしね。これまで考えていたタニノクリスチーの形の特徴は数多いバリエーションの中でも他のメーカーにはない独特なものといった感じでしょうか。

ごく一部分だけを取り上げて一般論を語ろうとしていた姿勢は大きな間違いでした。実に多彩なタニノクリスチーのラインナップの真の目的は何なのか?作り手の意図するところというよりも受け取る側がそこに何を見出すことができるかという問題かもしれません。

研究のための材料は限られていますが考えることのメリットは大きいのでできる限り続けたいです。これからは確実にわかっていることを中心に記事を展開していくことにします。

この問題について別ブログに記事を追加しました。
こちらです

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