TANINO CRISCI(タニノ・クリスチ)研究所

イタリアの革製品のブランド タニノ・クリスチ(TANINO CRISCI)の靴の不思議な美しさについての研究です。間違いが多いので直しています。
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形の特徴

2011年08月21日

TANINO CRISCIの特徴~外傾

TANINO CRISCIの靴の形については別ブログの「TANINO CRISCI実験記録」で研究を続行中です。


gaikeiこのことは以前からよく取り上げていますが今回はもう少し詳しく調べてみました。

中底が外側に傾いていて左足の方が角度が強いです。この設定に対応して甲革や本底の形も左右で微妙に違っているようです。



また下の写真のように場所によって傾きが変化して行きます。
sgaikei
左足は全体的に同じような傾きですが右足の方は前に行くにつれて外傾が少なくなります。逆さになるとわかりにくいですね。内側の親指側はせりあがっていて小指側が接地しているということです。

gaikeifこういったことに対応して甲革の形も左右で違っています。

柔らかい履き心地を重視して革を釣り込むときに引っ張りすぎないようにしているのでしょう。甲の立ち上がり部分に微妙なしわが出て左右の木型の違いが表れています。

他にもいろいろな部分に前後左右の角度の違いが表れていると思います。こういったラインに慣れていないと違和感や痛みを感じます。

これは甲革と足の関係というよりは底面と足の関係の問題です。ですから靴の中で足を左右に揺らすというか転がすというかそんな感じで横方向に動かすと足の裏と中底の起伏がなじんでうまく足が落ち着く場所が見つかります。

この時にかかと幅のゆとりが必要になるのです。日本的なかかとをぴったり合わせるという感覚とは違いますので気を付けてください。

タニノ・クリスチーのアーチの設定は人体の構造に即した合理的な形です。足のアーチの構造を知ることによって靴に対する違和感もなくなると思います。この点については別ブログで研究中です。


2011年08月21日

TANINO CRISCIの特徴~本底

soleこれまでは古い靴を材料にしていましたので底面の事はわかりませんでした。

新しい靴の本底を見るといろいろと微妙な設定がしてあって驚かされます。

【特徴】
1.土踏まずのカーブの曲がり具合が左足の方が強い
2.ヒールの前端のカーブが右足の方が深い
3.ヒールの大きさが違う
4.ヒールのゴムの切り替えの角度が違う
5.中心線が違う つま先とかかとの内側への曲がり具合のバランスの問題のようだ
P8250003-26.ヒールがくぼんでいる
横方向だけではなく縦方向も 接地面が皿状の凹面になっています


これはすごい いろいろと理由があるのでしょうがよくわかりません

1~5についてはなんとなく右足の方が外傾が強いことと関係あるような…これについては別のページで観察します。

実験を続けて機能面について解明したいです。


2011年08月21日

TANINO CRISCIの特徴~上から

ue【訂正】
以前の観察では中心線が内側に曲がっているとしました。しかしこのようにまっすぐの靴もありました。目的に応じて設定するようです。
この点については別ブログで研究中です

【特徴】
右足と左足とで形が違います。左足が外側に傾いているためです。上から見た形の違いではありますが実際には垂直方向の設定の問題です。足の形についても同様に垂直方向の力のかかり具合を考慮する必要があると思います。別のページで改めて観察します。

履き口の大きさが右の方が大きいです。なぜでしょうか?
gaikei
左の方が傾きが強いですがこの傾きを足に正確に伝えるために左の方をタイトにしてあるのかもしれません

かってな想像ですが

履き慣らしながら考えたいと思います。


2011年08月21日

TANINO CRISCI の特徴~横から

los【訂正】
●以前の観察では指の部分が薄いと思いましたがこのようにそうではない靴もありました。靴の用途に応じて決められるようです。
【特徴】
1.つま先の上がり具合が少ない
2.アーチのラインが滑らか
3.かかとの丸め方
4.右足と左足の前傾角

1.について
タニノ・クリスチーは甲が低いように感じる場合もあるようです。それはつま先が上がっていないためではないでしょうか。私は甲高の方ですが特にきつくは感じません。足の動きと靴の形の問題だと思います。

2.について
アーチのラインが滑らかです。ヒールの部分にも微妙な曲線が。lr
その上さらに右足と左足とでラインが違っています。写真ではわかりにくいですが…
ヒールを作るのに手間がかかると思います。

外側と内側とでもラインが違います。横方向のアーチの事も考えてあるみたいです。足のアーチの構造に即した絶妙な設計です。

左右の違いは外側への傾きの設定の違いのためだと思います。これについては別のページで観察します。

3.について
かかとの下の方がふくらんでいます。
b中底のかかと幅が広めなのでそれに合わせてあるためでしょう。横方向のふくらんだ面のつながりで後ろにもふくらみます。

歩く時などの足の動きのためのゆとりを持たせてあると考えられます。

4.について
zenkeiこのように右足と左足とで前傾の強さが違います。ヒールの高さは同じなので中底のセッティングの違いです。

単純な角度の違いではなく先ほど確認したアーチのラインの違いの結果として前傾の強さも違っているようです。




2011年08月21日

新規購入 サイズ選びへ追記

先ほどの記事でサイズが小さめの靴に足が入らなかったことを書きました。以前は普通に履けたので違いを考えてみました。外羽根と内羽根の履き口の開きやすさといった条件も重なっていたようですが…

P9060001
以前買ったものはひとつ小さいサイズでしたので試してみました。ところが長年酷使して底は沈みきっているしP9070007甲革はのびきっているし何とも言えませんがひっかかるみたいですけどそれほど決定的でもないかな…

8719e8c7
ところでふと思ったのですがこの写真はその上の靴のカタログの画像です。サイズの違いや変形のために別の靴みたいです。よく見るとヒールから外アーチへつながるラインがかなり違います。履いていて曲がったかなと思いのばしてみたけれどシャンクプレートが入っているので変わりません。(クリックして拡大するとわかりやすいです)

同じ靴だけれど木型が違うということですね。以前からイタリア版と日本版の違いについて考えていまして同じ靴で木型の違うものには関心があります。
aristed-2
ういえば今回買った靴ですけど


aristed-1銀座店のカタログにも載っていました。2002年モデルです。


これらもやはりヒールから外アーチへのラインに違いがあります。というよりも全体的にいろいろ違っていますね。同じ靴だとは気づきませんでした。イタリアのサイトに同じ靴が出ていればと期待しましたがありませんでした。

以前はイタリア版と日本版に違いがあるという考えでしたが日本版の中にも違いがあるみたいです。カタログとの比較ですのではっきりはしませんが…

サイズが合うかどうかという問題にはポイントとなる部分のラインの取り方が合っているかということも重要なテーマでしょう。靴の大きさは寸法と方向を合わせて測る必要があるわけですね。むずかしいなあ何だかよく分かりませんね…


ミラノの本店にはいろいろな足に対応できるようにいろいろな形の靴がそろっているのかもしれません。そしてそれを選んでくれる店員さんがいるのでしょう。

これは10年以上前の雑誌の記事です。ミラノの本店の様子です。クリックして拡大するとわかりやすいです。同じ靴でいろいろな形のものがあることに関心を持ちとってありました。その後商品構成も店舗の内装も変わったでしょうけれど… 
スキャン0010
一度訪ねてどんななのかこの目で確かめたいけどちょっと無理かなあ。行ったことのある方感想をお聞かせください

いろいろある中でイタリヤーノのセレクトはゆったりしているし形もきれいでいいですね。こういうお店があると知らなかったのは失敗でした。ブログを始めてから資料を探していて見つけました。自分の書く記事の内容はさておきブログにはこういうよいこともあるんですね。

TANINO CRISCIの工場では同じ靴の色々な木型のバリエーションの物が作られるわけですね。しかもシーズンごとに新製品を出してどれを見てもオシャレ その上とても履き心地がいいなんて…

工場が操業停止状態とか間もなく廃業とかいう話も聞こえてきます。どうなのかはっきりしない部分もありますが事実であっても無理もないことだなあと思います。たとえそうだとしても将来的にはその方がよいことがあるかも知れませんし

あれカンケーない話になっちゃった…

つづく



2011年08月21日

お店で形を観察

これまでは記事を書くにあたって自分の靴とカタログやネット上の写真画像をもとに靴の形について考えてきました。しかしそれだけでは判断できない問題も多いためお店で現物を見て観察させてもらうことにしました。

残念ながら棚に並んでいる商品を見るだけでは詳しくはわかりませんでした。かといっていじくりまわすわけにもいきません。また思ったよりもいろいろな形のものがあってよくわからなくなってしまいました。

発展的な発見はありませんでした。しかしTANINO CRISCI の特徴としてこのブログで取り上げた形について私の考え違いだった点に気付きました。

この前の記事でも書きましたがTANINO CRISCI のポイントは靴の外側への傾きであり中心線の設定もその影響を受けていると考えてきました。
P7280003のコピー-3P7280002











この点に注目して靴を観察しました。わかったことは
1.中心線をずらした靴は売っていなかった(男物)
2.婦人靴には少しあった
3.かかとの傾きの設定法はいろいろある
4.中心線とかかとの外傾に直接の因果関係はなさそうだ 

P3090001-2全ての靴に共通しているのは前の方はこのように外側に傾いている点です。足を外側に傾ける動きに対応していることは正しそうです ところがほかの部分のセッティングは靴によって様々です。

taninocrisci-773t-bl-01このような靴もありました。
●店長さんのデザイン画をもとに社長さん自ら製造にあたったイタリヤーノオリジナルシューズ(限定品)

社長の自筆サイン入りです。一般のモデルでも店の注文に応じた木型で作るそうです。

私の考えていた設計理論では説明できない形の靴も多くありました。多品種少量の受注生産体制で作られていて想像をはるかに超えるバリエーションが存在すると思われます。

このことから足を外に傾ける現象と靴の機能の問題については何か見落としていることがあることがわかりました。お詫びして訂正いたします。今後の研究テーマとして取り組んでいきます。

上記の靴について新発見がありました。仮説の段階なので別ブログの実験記録に記事を書きました。
こちらです


2011年07月29日

マッケイ製法の良いところ

他のメーカーの靴を改造しても同じような履きやすい靴にならないことが木型の設計の重要性を物語っています。

以前別ブログの実験記録でサイズ感が異なる理由について考えました。その時TANINO CRISCI の靴はウエストラインとでもいうのでしょうか?土踏まずのところの絞り方がよくできていることに触れました。こちらの記事です
マッケイのコピー自分で底の修理をしたので変ですが無視してください

足の計測データの土踏まずのラインと甲革を取り付ける縫い目がそろっています。

最近は足のコンディションが当時よりもよくなってきたのでこのセッティングの良さがしみじみとわかってきました。

土踏まずのアーチのラインを支える方法としてはこのように甲革のサイドで締めるのが一番快適だと思います。でもそういう靴は少ないです。自分で靴を作った時のことを思い出してみるとこれを真似しようとしてうまく行きませんでした。

靴底の取り付けは接着剤で貼るだけでした。土踏まずから指の付け根にかけてのカーブをきつくすると強い力がかかるようです。履いているうちにはがれてしまいました。やはり縫い付ける必要があります。

ジョンロブなどのグッドイヤーウエルト式の靴はこの部分の絞りが緩いのでいまいちです。
philip
これはPHILIP というジョンロブの靴です。ちょっと古いモデルですけど…

店員さんが教えてくれたんですがグッドイヤーとマッケイの複合式というおもしろい靴です。今になってよく考えると土踏まずのラインを整えるためにこのような工夫をしているのでしょう。

グッドイヤー式の靴は何か制約があるみたいです。タニノ・クリスチーがマッケイ式を採用しているのはそのためでしょう。何が問題なのか調べてみました。

するとグッドイヤーウエルト式はハンドソーンウエルト式という手作りの伝統製法をもとに機械化してコストダウンを図った製造法だとわかりました。手順を比べてみましょう。

左がグッドイヤー式で右がハンドソーンウエルト式です。
flv_000039496flv_000257200





甲革を縫い付けるための中底の準備中です
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テープを貼るのと穴をあけるの違いがあります
これがネックかな
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釣り込みの機械化はちょっとまた別の問題かな

いよいよウエルトの取り付け
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手作りですと全てにひと手間もふた手間も違います

本底の取り付け
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手縫いでないと絞り込んだラインは縫えないと思います

詳しくご覧になりたい方はYouTubeでどうぞ。
左 http://www.youtube.com/watch?v=pOEbhNM7VfQ&feature=related
右 http://www.youtube.com/watch?v=Woh-SqV_b64&feature=mfu_in_order&list=UL

【追記】
わかりやすい解説記事のあるサイトを見つけました
ハンドソーンとグッドイヤー

マッケイ製法について


グッドイヤーウエルト式は簡単に言ってしまうと手作りではないということですね。機械の都合のため細かいセッティングができないのです。一方マッケイ式は機械化する工程を少なくしやすいですし構造が単純なので微妙な設定ができます。

特に中底のアーチから前底にかけてのラインの造りに差が出ますね。
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中底の起伏をちゃんと付けることができるかどうかが大切です。
参考サイト

TANINO CRISCI は足に合わせた自然な形の木型の設計を重視しています。グッドイヤーウエルト式ではタニノ・クリスチーの木型は製品化できないでしょう。ハンドソーンウエルト式ならできるでしょうが価格的に私のようなものが買える限界を超えてしまうでしょう。

複雑な形に対応できて費用を抑えられるマッケイ式は好都合です。軽くて柔らかく出来上がるため採用しているということだけでなくそんなことも関係ありそうな気がします。

parts-p3これは余談ですが私のようにでたらめな履き方をするとタニノクリスチーの頑丈さがよくわかります。製法以前の品質の問題もあるでしょう。またグッドイヤー式はウエルトの取り付け部分の縫い目から切れたこともありました。ここは構造的な弱点でしょうか?

こうして見るとグッドイヤー式は釣り込み代が短いので甲革の形を作るに当たって強く引っ張る必要がありますね。すると革の伸縮性を使い切ってしまって足になじんでのびる分がなくなってしまうかもしれません。

ところでタニノ・クリスチーにはノルヴェジェーゼ製法の靴も少しあります。手間がかかるのであまり見かけない靴です。この作り方もウエルトは使いません。あと珍しいのはコバに縫い目があるけどグッドイヤーではなくてマッケイ縫いの上にもう一枚底を貼って出し縫いにした靴もあります。とにかくウエルトが嫌いな会社なのかもしれませんね。
FlassinoTamberlano






これは勝手な想像ですがウエルト式の靴はたとえ手作りでも中底と甲革の一体感に微妙なずれが起こり木型の本来の設計通りの性能が発揮されないとかそういった高度な技術的問題もあるのかもしれません。

イタリアの公式サイトのコレクションの中に”goodyear welt"と書き添えてある靴があったような覚えがあります。例外的で珍しいものなのでわざわざ書いておいたのでしょうか。どんな靴だったか忘れてしまいましたが

9月20日追記
見つかりました。これです。
Zantello GoodyearArgo Goodyear
2008~09年モデルでした。もうひとつのこのシーズンの特徴としてつま先の上がり具合が大きくなっています。その次からは元に戻っています。このころ会社買収の動きがあったそうですのでそういうことと関係あるのかもしれません。

2011年07月29日

TANINO CRISCI化計画失敗

タニノクリスチーの靴を買うだけの経済的余裕がなくなってしまったのですが他の靴は変な感じがして耐えられません。そこで改造して似たような感じにしてみようと考えました

以前靴を作ってみたときには中心線の設定の仕方の意味が解りませんでした。よく観察した結果気付いたのは
P7280002
このように中底が外側に傾いていることと関係がありそうだということです。




P1240005-2
こんなカンジのポーズに合わせて作られているのかもしれないと考えました。靴底を削ったり貼ったりして角度を調節してみました。しかし何かカンジが違います。このセッティングですと右足と左足とで角度を変えなくてはならないでしょうがタニノクリスチーはだいたい同じ角度です。

P7260008のコピー2
そういう細かい点よりもまず根本的問題としては靴底を削って傾けようとしてもそうはいかず底面の外側が上がっただけでした。足くじきそうで疲れます。



そこで中敷き調整パッチを入れて傾斜を付けようと試みたのですが土踏まずのアーチの起伏が変わってしまいバランス取りが難しいです。やっとうまく行ったのですが非常に履きにくくて腰が痛くなります

タニノクリスチーの靴をもっとよく観察してみると
P7290001のコピー傾いていると思い込んでいたのですが足を載せる場所によって傾斜が違うことがわかりました。足の動きに応じてポジションが変化しその時に最適な角度に落ち着くような作りだと思います。そのためにかかとの幅が広くとってあるのでしょう。ですから基本設計の違う靴の傾斜だけ変えても同じような機能が出てくることはないのでした

やっぱりタニノクリスチーを買わないとだめですね。あたりまえか

ではこういったセッティングにどういった機能的な意味があるのでしょうか。
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足のこのような特性に合わせてあると考えられます。後脛骨筋の働きのために起こります。

歩く時などに体重移動のためつま先に力を入れた時この状態になります。一般的にはつま先立ちのような形になるのでかかとの角度は関係ないのでしょう。しかしTANINO CRISCIの場合は足の裏全体の接地性を高めることによって安定性を確保するためこの状態に対応できる形に作られていると考えられます。

後脛骨筋は足のアーチの形成のために重要な働きをしています。この筋肉の作用を妨げないような形が心地よく感じられるのはそういった理由もあるでしょう

つづく

2011年07月28日

アーチのラインが難しい

4年ほど前に靴の作り方を勉強した時のことです

l-tanino-insole3TANINO CRISCIの特徴として左右で靴の中底の形が違う点が気になっていました。この真似をして作ってみたのですが意外と難しくて木型全体で考えるとどこをどう変えるといいのかよくわかりませんでした

あーでもないこーでもないといろんなことをやっていて気付いたのはこのことによって右足と左足とに違った回転運動がおこることです

ほんとのことはよくわかりませんが多分人間の体の構造に即した合理的な設計がなされているのだろうなとか考えました。

ここで難しいのがアーチのラインでした。始めは上から見た底面の形を右足と左足とで対称に作っていました。ところが片方だけ底面の形を変えたところ土踏まずを支えるアーチの盛り上がり具合が合わなくなってしまうのでした。なんでだー
ura-2
よく考えてみると上から見たときの靴の形の変化はつま先だけではなくかかとの方にも影響を与えるようです。ということは靴と土踏まずの接するラインの角度が変わってしまうということになります。

靴の形というと上からの視点で横方向のカーブに目が行きがちです。ところがくびれた部分は縦方向の盛り上がりの要素も多く含んでいます。横のラインが変わると縦方向の角度も変化して土踏まずと合わなくなるのです。

このことによって上から見た靴の形と横から見た靴の起伏とが常に連動して変化することがわかりました。足に合わない靴の形をちょっと変えてもあまりうまく行かないのは縦方向にかかる力の影響を考えていないからだと思います。

どんな形がよいのか考えてもわからないので自分の足の形に合わせて木型のアーチの起伏を調整することにしました。ところが足のアーチのバランスがよくなかったので足に合わせることで履きにくい形の靴になってしまいました

その時は自分の足に問題があるとは考えていませんでした。技術的な問題であろうと思って初心者には処理できないこととしてあきらめてしまいました。このブログを始めてから木型の調整がうまくできなかったことを反省して改めて観察してみました。そして自分の足の問題点を発見するきっかけとなりました。

足の調整については別ブログで研究中です。
こちらへどうぞ

2011年07月27日

TANINO CRISCIと全然違う

今から4年ほど前に靴作りを勉強した時のことです。

タニノクリスチーの履き方が難しいので何とかならないか?靴を作ってみると何かわかるかもしれないと考えました。
P7280003のコピー-3
たまたまこういうカンジの中心線の靴を履いていました。これがタニノクリスチーの特徴だと思い込んでいたのでこの真似をして作ることにしました。

sole2



教材として与えられたのがこのような底面の木型でした。


底面ゲージ1
そこでこのように修正することになりました。いざ作業を始めると考えていたよりも大がかりな変更で非常に手間がかかりました。




P1210003木型の修正が一応出来上がって仮靴を作りました。履いてみるとひもを通す羽の部分が左右で段違いになってしまいます。型紙を修正して合わせたけれどねじれる感覚はよくなりません。

残念ながら木型の写真は撮っていませんでした。ちょっとわかりにくいですが別のものの画像で説明します。
ora10ue-2
指の部分を中心にラインを修正したのですがかかとから甲の部分の向きと合わなくなってしまったのでした。




そこでタニノクリスチーの靴をよく観察してみるとつま先が内側に向いているというよりはかかとが内側にずれているみたいです比較-2

この部分を付け足して形を変えるのは難しかったです。

いろいろと試行錯誤しながら調整していくうちにこのラインがうまくできると腰の骨がいいカンジにのびて気持ちいいことがわかりました。

それまでは靴が曲がっているのは履きにくいのにどういうわけだろうと疑問に感じていました。しかし何らかの機能的な意味を持つのだろうなということがわかってきました。

ベースとなる木型が違い過ぎてタニノクリスチーのような履き心地にはなりませんでしたが靴の観察力は高まったと思います。

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