サイズのことについては別ブログの「TANNO CRISCI実験記録」で考え中です。



ページ別のアクセスを調べますと初めのころに書いた記事『サイズ選びの錯覚 まとめ』が意外とよく読まれています。タイトルはもっともらしい雰囲気ですが内容はお粗末で気になっていました。新しい靴を買いましたので改めてよく考えてみました。

しかしどうもよくわからないので靴を観察してみました。スキャナーで写し取れる画像とカメラの画像を組み合わせて縮尺が狂わないように頑張ってみました。足型は後ほどお話しする計測器によるプリントアウトです。ちなみに私の適合サイズは26㎝ EEでした。
gtのコピー-3
これは日本の靴
というよりはABCマートの靴です。

一つ下も履きましたがどちらがいいかよくわかりませんでした。こうして見ると少し大きい気もしますがサイズというよりいろいろな部分で足と靴の形が合っていませんね。

ゆったり目のデザインのようでいて履いてみると意外ときついカンジもします。よく見るとボールジョイントの部分の幅が狭いです。というよりもタニノ・クリスチーの幅がちょうどよくできているのでしょうか。

AR-L-2こちらは新たに購入したタニノ・クリスチーです。サイズは7です。

指がきつそうですがだんだん収まって来ます。 この方が横方向のアーチがしっかりします。

アーチの起伏が少し合いません。だんだんと曲がってなじんできていますがちょっとつらいです。靴の履き慣らしとはこのラインを合わせることでしょうか。

ベルトで留めるのは合わないと困るかなと思いましたが二の甲もぴったりです。 というか全体的に合ってますね。日本向けには意外とJIS規格通りに作ってあったりして

以前私はきつめの靴を履きながら根性で伸ばすのが正しい方法だと思っていました。間違いにずっと気づかなくて何かと問題が多かったです。靴の製造法を学んだ時コンピューター制御の3D足スキャナーで計測する機会がありました。それでようやく気づきました。なるほどそのデータをもとにサイズを設定すると非常に快適です。しかし足の感覚的には納得できずよくわかりませんでした

一般的に精密な計測機器はあまり普及していませんので足入れ感が頼りです。一体全体サイズの正しい選び方はどうすればよいのであろうかと検索してみますとよくわからない意外なチェックポイントが

よく見かけるのは
・歩くと足がずれるのでつま先には1~2㎝の捨て寸が必要

時々出てくるのが
・足を前にずらしたときかかとの隙間に云々…

足を後ろに蹴るんだから前にずれることはないのでは?というよりアーチや甲の部分でフィットしている靴がなぜずれるのでしょう

でもなるほど日本の靴ですとずらそうと思えばずれますね。私の場合甲が高いし指も太いので止まりやすいですけど。でもタニノ・クリスチーは全然ずれません。かといってきつくもなく程よいフィット感です。指の部分が少しきつかったけれど伸びてきましたし。

(足はずれないけれど捨て寸は3㎝ぐらいとってあります。何か別の理由があるのでしょう。それはまた考えます)

上の画像のような分析をして分かりました。足が前にずれるのは足の幅の一番広い部分と靴の幅の広い部分があっていないからですね。

なぜそうなってしまうのでしょうか。タニノ・クリスチーのように足の幅と靴の幅を合わせて作ればいいのに。この違いのためにサイズ選びのカン違いが起こるのでしょう

靴を比べると一番違うのはつま先の上がり具合です。このことと関係ありそうです。つま先が上がっているのは歩く時に足の指で蹴りながら推進力を得るためだと思います。それに対してタニノ・クリスチーは足の裏全体で押し出すような感じになります。指だけが接地している時間は短いので平らな作りです。

もうめんどくさいですし読む方はもっと面倒でしょうから一気に結論へ参ります。
55205e0b-s以前靴の作り方を習ったときに独自のアーチの設計法を考案してみました。しかし足を入れると別の形になってしまいます。履きながら切ったり貼ったりして調節してわかったのは横から見たアーチのラインは上から見たラインと同じ曲面上にあるということです。あたりまえですけど…

アーチの起伏だけ変えて底面の形はそのままだったので履いて体重がかかった時にその矛盾を解消するような形へと変化してしまったのです

革などの平面的な素材を木型に巻きつけて閉ざされた空間を作るということは守らなければならないきまりが出てくるのです

優先すべきなのは人間の体の構造かあるいは靴の製造上の制約なのか。そういう考え方もあるでしょう。でもそのせめぎあいの中から全く違う価値観が生まれてくるということもあると思います