2011/8/25 追記
新しい靴を買いましたので再検証中です。
こちらへどうぞ

2011年7月20日 こちらから訂正記事に移動します。

2011/3/9 現状の材料でできるだけのことをするようにしましたこちらから別ブログを開きます。

2011年2月 もっと精密な分析が必要だとわかって来ました。新たに購入して研究しなおす必要があるのですがお金がないです早めに何とかしたいと思います



形の特徴のところでも触れましたがタニノクリスチーの靴はけっこう幅が広くてゆったりしています。またかかとの部分にも少しゆとりを取ってあります。日本の靴と比べるとゆとりを持たせる場所が違っているのです。

そのためサイズが小さいものを選んでしまうといったミスが起こるかもしれません。私の場合はそうでした。歩くときの動作に合わせて少し余裕が必要になるのですが止まっているときの寸法だけを判断の基準にすると小さいということに気付きにくいです。またかかとを靴にぴったりと押し付けて合わせるのはタニノクリスチーの形には当てはまりません。

少しきつい方が履きならしてのびてきたときにちょうど良いという考え方もあります。しかしタニノクリスチーの場合のびてちょうどよくなることはないようです。

では 靴の中底の形について比較してみましょう。

s-tanino拡張-1これはタニノクリスチーの中底の形です。自分の靴の中敷きを写し取ったものです。靴の中に敷いてある革が底の形と正確にだいたい同じように作られているので中敷きをはがして写し取れば中底の型紙形の目安になります。サイズが小さいので条件を合わせるため1サイズ分拡大しました。実際の設計方法はわかりませんので推測ですが…つま先の部分にオリジナルの線も付け加えてあります。







s-底面ゲージ1これは靴作り教室で先生に引いてもらった製図です。この型紙に合わせて木型を修正します。

サイズはコンピューター制御の立体足計測機で測った正確なデータに基づき設計します。

足の寸法に対する靴の幅の決め方は日本の靴の一般的な係数をかけて算出しています。

これだけではわかりにくいので計測データの足形を重ねてみます。つま先の余裕の寸法はその時の流行によるもので機能的な差はあまりないでしょう。

4daa0722
このように右側のタニノクリスチーの靴の方が幅が広いです。正確な大きさではありませんが数値だけでなくライン取りの問題も重要なので採用しました。

足の計測で足囲を測るポイントの足幅の一番広い部分A~Bと靴の底面の一番広い部分との関係です。タニノクリスチーはこの2つが大体一致しているのに対して日本の靴の幅が広いポイントは指の付け根辺りに設定されています。 

かかとの後ろにもゆとりがあるのですがそれを配慮しないとさらに大きく感じます。一方高さが低いですが私は試着の段階ではあまり感じませんでした。足の計測データから判断すると特に甲が低いということでもないのでこの部分は運動の質によって感触に違いがあるようです。

日本の靴がタニノクリスチーと比べて幅が狭いのは 以前の記事でお話しした 歩き方の違いのほかに土踏まずを支える方法の違いともかかわっているようです。日本の靴には横方向のアーチを支えるために幅を狭くして締めることによりサポート効果を持たせるのでしょう。

タニノクリスチーは別の考え方なので横方向に締め付けるようにはできていません。すると逆にこの部分が緩いのが不安なので小さいものを選んでしまうという結果になるのでしょう。

これまでに見てきたように歩き方の違いのため幅は広くても高さは低く全体のラインも違います。1サイズ小さくても寸法自体は足の納まる数値ではありますが運動のためのゆとりがなくなってしまうので実際の使用に際してはきつくて痛いということになってしまします。

でも試着した時の感じはゆとりがあるように思えるのです。それで間違いに気づきませんでした。これは設計方法の違いもありますが材料が上質であることや高度な縫製技術によるところも大きいと思います。