2011年8月21日

このサイトへのアクセス解析を見ると「タニノクリスチー 廃業 倒産」といった検索語句がかなり上位に…。私の店の廃業の事を書いた記事に引っ掛ってくるみたいです。気になって検索してみますとこんなブログが

『富豪記者ブログ』「靴バカ一代・パリ編

7月にパリ旅行で靴をたくさん買われた方のお話。偶然見つけたTANINO CRISCIが閉店セール中。間もなく廃業で銀座店も近々閉店とのことっておっしゃいますけどほんとなんですか

この研究ブログを書くにあたって実験材料の靴の状態が悪くて体調を崩しがちでした。一旦休もうかとも考えていましたがそういうことではうかうかしてられないですもう買えなくなってしまうかもしれません

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銀座店に行ってみるとなるほど品薄な様子になっています。廃業について尋ねると…

イタリアのTANINO CRISCI社の工場が閉鎖されていて商品が入荷していない。その理由も再開のめどもわからない。とりあえず在庫の商品を販売しているが今後の営業の予定についても何も知らない。とにかく販売員には何の情報も知らされていないとのこと。

どういうことなのでしょうか

欲しい靴が売り切れのため別の店へ。http://www.italiano.jp/
靴を選んでもらいながら店長さんから詳しくお話を聞くことができました。ちょっとうろ覚えのところもありますがおおよそのところをまとめてみました

廃業について
●TANINO CRISCI が廃業するという話は聞いたことがない
●冬物のブーツを注文してあり入荷待ち
●閉店は輸入販売会社の都合ではないか

問題はなさそうですが悪材料もあります
経営上の問題
●靴製造は重労働であり若者の意識の変化で人材不足
●人件費が高騰
●差別化の要”HAND MADE ITALY"規格を守るため合理化ができない
●一般的に高級ブランドは世界的な不況により経営悪化
●巨大資本による異業種複合企業連合みたいなものが常識でM&Aが日常茶飯事
●職人気質の会社なのでこのご時世それなりのトラブルもあるだろう

優れた点
●ブランドのネームバリューを悪用しない良心的なビジネススタイル
●後継者のエミリア・クリスチーさんは現社長の娘で経営学の高い学位を持っている
●職人気質のお父さんを助けて経営の実務面を担当している
●エミリアさんはTANINO CRISCI社の一族であることは告げずにGUCCIで働いていた
●才能を発揮して30代にして重役になっていた
●イギリスのチャールズ皇太子は実はイギリスの靴が嫌いでタニノクリスチーとシルバノラッタンジを愛用しているらしい
●この店で日本で最初にTANINO CRISCIを扱ったが他の大手の企業が取引するようになっても義理堅く関係を続けている
(国内産業の保護のための関税制度があって難しい問題もあるようです)
●金儲けよりも心意気みたいなものを大切にしているらしい
●ヨーロッパの老舗靴メーカーの倒産はこれまでにもいくつかの例があるが人気ブランドであればたいてい再建されている。もしタニノ・クリスチーに何かあっても消えてしまうことはないのでは。

こんなお話しでした。長年の取引先に何の説明もなくやめるような方ではなさそうです。

検索していて見つけたシャイナーKENさんのブログに紹介されていたような精神も受け継がれているでしょう

あせって買うこともないかなと思いましたが体質改善効果を考えると余裕が出るまで待っているうちに失うものの方が大きいだろうと判断しました

現実問題としてTANINO CRISCI社が廃業という話が出て来るのはそれなりの事情もありそうです。パリの店の閉店についてはフランスのファッション業界の影響力は大きいそうですから大変かもしれません。いろいろと大変だと思いますがとにかく平和的に解決してほしいなあと思います

9月14日追記
やはり富豪記者さんのお書きになっている通りでした。申し訳ありませんでした。
この点について記事を追加しました。思っていたよりも厳しい状況のようです。特に労使関係が…。取引先に説明がないのは倒産に対する文化の違いのためでしょうか。
(参考サイト:ウィキペディア


2012年10月4日追記
経営状態について新たにわかったことがありますので記事を追加しました。
こちらへどうぞ